当ネットショップをご覧いただき、ありがとうございます。
少しばかりではありますが、美味しくコーヒーを飲む方法を記載させていただきます。

最大のコツは、とにかく冷凍保存

コーヒー豆は生であればかなり長期保存ができるのですが、
焙煎してしまうと保存がしにくくなります。
焙煎時の熱反応で旨味、香味が生まれて油脂分も分離されます。

常温ですと、劣化が進み香味は失われ酸味が強く、腐敗臭が加わってくます。
 ※コーヒー成分の加水分解(ステイリング)をおこし、酸味を強くします。
 ※油脂は酸化し、酸味を強くします。
 ※ガスの放出とともに香味も失われていきます。

冷凍すると上記の劣化は進みません。
コーヒーを劣化させない。
これが当店の考える最大のノウハウです。
コーヒー100CCにつき豆10gという
分量を守れば、どのような淹れ方でも
ソコソコ美味しく淹れれます。

 

コーヒー100CCで豆10g

コーヒー100CC抽出すうる場合、コーヒー豆の量は10gです。
僕は200CC飲むので、20g程度ミルで粉砕します。
冷凍した豆をミルで粉砕して直ぐに淹れる。
これが最大のノウハウです。
ミルに良し悪しはありますが、最初はどんなミルでも構わないと思います。
ミルの差より、粉砕したてのコーヒーを飲む方が美味しさの度合いが違うからです。
写真はメリタのスプーン3杯入れています。
おおよそ20g前後になります。

電動ミルと手動ミルの差

ミルは何でもいいと書きましたが、
残念ながら差異は当然発生します。

右:フジローヤル みるっこ 6万円程度
左:ハリオ コーヒーミル MSS−1TB アマゾンで2000円くらい

  • MSS-1TB
    大きな粒や細かい粒がある

  • みるっこ
    非常に粒が揃っている

粒が細かくなると、タンニンなのどの苦味が抽出されやすくなり、雑味が増えていきます。
安いミルだと粒度が安定せず、微粉が増えてしまい、雑味が多くなる傾向にあります。
感覚的には2mmくらいの大きさが良いと思います。

粒度による味の違い
    細     粗
抽出  多い    少ない
苦味  苦い    少ない

おすすめの器具はハリオV60ドリッパー

値段と味、簡易さを勘案すると、
ハリオのV60という円錐型のドリッパーをおすすめいたします。
ネルドリップの方がコクが出るのですが、
扱いが面倒で、味を安定させるには多少の熟練を要します。
V60は写真のプラの他に磁器、銅とバリエーションがありますので
お好みでお買い求めください。個人的は銅のV60が欲しいです。

抽出温度は90℃前後

温度も味に関係しています。

   100℃  92℃   85℃
苦味 多い   適温   少ない

煎りが深いと温度は低め(88℃くらい)です。

  • 油温は98℃

  • お湯を入れます

  • 油温は82℃と低いです

  • 湯はカップにそそいで温めます

  • 湯をそそぎます

  • 湯温が上がります
    少し低いがいいでしょう

抽出

1杯を淹れるとき、
ポットからの湯は直径1〜2mm、湯がよじれないくらいです。
最初は湯で湿らせて10秒程度蒸らします。
その後中心にゆっくりと湯を落とします。
泡のドームが大きくなったら崩すように
「の」の字を書くように湯を落とします。
ドリッパーの壁に湯を当てないように注意してください。
壁に湯が当たると薄くなってしまいます。
1回に4杯など、多量に淹れるときは
湯の量を増やし、抽出時間は増やさないようにします。
新鮮な豆であれば写真のように膨らみます。
膨らまない場合、古くなっています。
深煎りの場合、膨らみは少なくなる傾向にあります。ご注意ください。

  • ペーパーの端を折ります

  • ドリッパーに置きます

  • 粉を入れます

  • 蒸らし

  • ゆっくりと注ぐ

  • このくらい膨らんだら「の」の字

湯量の差による味の違い

ビーカーが前半100CC、
コップが後半100CCです。
前半はコーヒーの旨味、甘みが抽出されます。
ですが飲むと物足りないです。
後半はコーヒーの味は殆どしません。
苦味というか、エグ味のするお湯です。
混ぜるとちょうど良い味になります。

お湯が少ないと苦味が足りなく、濃い味になります。
お湯が多すぎると薄くなり、雑味が目立ちます。

最後に

まとめると下記のようになるかと思います。
当然、好みもあります。
お好みの抽出方法を作っていくのもコーヒーを楽しむ醍醐味です。


優先順位1 豆の劣化度
    劣化あり     劣化なし
酸味  強い       本来の酸味
匂い  腐敗臭      本来の香り
膨らみ 無し       膨らむ



優先順位2 豆の量
    多い    少ない
濃さ  濃い    薄い
味   甘みが強い 雑味が強い



優先順位3 湯量
   100℃  92℃   85℃
苦味 多い   適温   少ない



優先順位4 粒度による味の違い
    細     粗
抽出  多い    少ない
苦味  苦い    少ない